Vite
フランス語で「素早い」を意味する、フロントエンド向けのビルドツール。Evan You氏(Vue.jsの作者)が開発し、2020年4月に初版がリリースされた。「dev server」と「本番ビルド」の2つの主要機能で構成される。
誕生の背景
従来型のバンドラーベースの開発サーバーは「アプリ全体を事前にバンドルしてからブラウザに渡す」方式だったため、アプリが大きくなるほど起動やHMR(Hot Module Replacement)が遅くなるという課題があった。Viteはブラウザのネイティブ ES モジュール対応を活かし、処理を2つに分割することでこれを解決した。
- 依存関係(node_modulesなど): esbuildで高速に事前バンドル
- 自分のソースコード: ネイティブESMでオンデマンド配信し、ブラウザが必要なファイルだけを読み込む
これにより、アプリのサイズに関わらずdev serverの起動とHMRが高速なまま保たれる。
ビルドパイプラインの変化
Viteは長らく「開発時はesbuild、本番ビルド時はRollup」という2つの異なるツールを使い分けていたが、この不一致を解消するため、Rust製バンドラーRolldownへ移行し、単一の一貫したパイプラインを実現しつつある(Vite 8でデフォルト採用予定)。
関連
- VitestはVite上に構築されたテストフレームワーク