JSLint
Douglas Crockford氏(JSONの考案者として知られる)が2002年に公開した、JavaScript向け静的解析ツール。最初期のJavaScriptリンターとされる。jslint.comのWebアプリケーションとして提供されたのが始まり。 #javascript
設定不可というオピニオン型設計
後発のリンターと違い、意図的に設定変更をほぼ許さない設計だった。Crockford氏の考える「正しいJavaScript」を強制するツールであり、この柔軟性のなさへの不満がJSHintのフォーク(2011年)、さらにカスタムルールを書けない制約への不満がESLintの誕生(2013年)につながった。
“Good, not Evil” ライセンス条項
ライセンスはMITベースだが「The Software shall be used for Good, not Evil.(本ソフトウェアは善のために使われるべきであり、悪のために使われてはならない)」という条項が追加されていた。この道徳的制約のためFree Software Foundationからは非フリーなライセンスと分類され、Google CodeでのホスティングやDebianリポジトリへの収録ができないという実害があった。
2011年にはIBMが「顧客がこの制約なしにJSLintを使えるようにしてほしい」と問い合わせ、Crockford氏が「IBMとその顧客・パートナー・手下(minions)がJSLintを悪のために使うことを許可する」と返答した逸話がある。2021年にUnlicense(FSF/OSI承認済み)へ移行し、長年のライセンス問題は解消された。
JavaScriptのリンター・フォーマッターの中での位置づけ
JSリンターの系譜の始祖。JSLint → JSHint → ESLintという流れの起点。