バレットジャーナル (Bullet Journal)
Ryder Carrollが考案した、紙のノート1冊で完結するアナログのタスク・記録管理手法。箇条書き(bullet)による高速な記録と、書き写しによる取捨選択を組み合わせているのが特徴。 #productivity #task-management #note-taking
Rapid Logging
長文を書かず、記号付きの短い箇条書きで記録していく方式。基本の3種類は以下。
•タスク○イベント–メモ
タスクの状態は記号を上書きして表す。
X完了>翌月以降へ移動 (migrate)<フューチャーログへ移動
さらに signifier として、行頭に * (優先) や ! (ひらめき) を添えて意味を足す。
4つの基本モジュール
- Index — ノート冒頭の目次。ページ番号でコレクションを引けるようにする
- Future Log — 数ヶ月先までの予定・タスクの置き場
- Monthly Log — 月のカレンダーページとタスク一覧
- Daily Log — その日の日付を見出しに、タスク・イベント・メモを順に書き足していく
これら以外に、テーマごとの任意のページを Collection として作れる。
Migration が優先順位付けを兼ねる
月末や月初に、未完了タスクを見返して次のページへ手書きで書き写す工程がMigration。バレットジャーナルの中核はここにある。
- 書き写すのは面倒なので、「これは書き写してまでやる価値があるか?」という問いが強制的に発生する。
- 価値がないものは書き写されずに消える。デジタルのタスク管理では、放置されたタスクがコストゼロで残り続けるのに対し、手書きの摩擦が自然な淘汰装置として働く。
GTDのsomeday/maybeリストが「捨てないための置き場」であるのに対し、Migrationは「捨てるための儀式」になっている点が対照的。
アナログである意味
Carroll自身がADD(注意欠陥障害)と向き合う中で組み立てた手法で、手書きの遅さを欠点ではなく「考える時間」として積極的に位置づけている。通知も検索もリンクもないため、Zettelkastenのような知識のネットワークを育てる用途には向かない。
個人生産性メソッドの中での位置づけ
実行系の全体ワークフロー。唯一アナログ前提で、記録・選別・実行を紙のノート1冊に閉じている。
書籍
- バレットジャーナル 人生を変えるノート術 — Ryder Carroll著、栗木さつき訳
出典
- Bullet Journal 公式サイト
- The Bullet Journal Method by Ryder Carroll - The Process Hacker
- Thorough Guide to the Bullet Journal System - Tiny Ray of Sunshine