Pebble(スマートウォッチ)

#wearable #hardware #open-source #startup

Eric Migicovskyが開発した電子ペーパー系スマートウォッチ。2012年にKickstarterでクラウドファンディング史上最大級の成功を収めたのち、2016年にFitbitへの売却で一度消滅。GoogleによるPebbleOSのオープンソース化(2025年1月)をきっかけに、創業者自身の会社 Core Devices によって復活した。

歴史

  • 2012年: KickstarterでPebbleを発表し、1,000万ドル超を調達。3回のキャンペーン合計で約4,300万ドル、累計200万台以上を販売。当時のクラウドファンディング史上最大の成功例。
  • 2016年12月: 経営難によりFitbitへ売却。買収対象はソフトウェア/ファームウェアのIPと人材のみで、ハードウェア事業は引き継がれなかった。開発中だったPebble Time 2やPebble Coreはキャンセルされ、出資者には返金。
  • 2021年: GoogleがFitbitを21億ドルで買収し、PebbleのIPはGoogleへ。
  • 2025年1月: MigicovskyがGoogleに働きかけ、GoogleがPebbleOSをApache 2.0ライセンスで公開(coredevices/PebbleOS)。
  • 2025年〜: MigicovskyがCore Devices LLC(当初のブランド名はrePebble、のちPebble名義を回復)として新デバイスを開発・出荷。

復活後の体制と思想

  • 常勤スタッフ5人・自己資金運営。VC資金で急拡大した旧Pebbleの反省を踏まえた小規模体制。
  • Migicovskyの一貫した思想は「毎日充電が必要なガジェットは要らない。スマートウォッチはスマホの補完デバイスであるべき」というシンプル志向。Apple Watch的な高機能路線とは逆に、長時間バッテリー・物理ボタン・e-paperディスプレイを貫いている。
  • 2025年11月にソフトウェアスタックを100%オープンソース化(モバイルアプリのiOS/Android版も公開)。さらにPebble 2 Duoについては回路図・KiCadプロジェクトファイルなどハードウェア設計も公開。「会社が潰れてもユーザーが自力でビルド・維持できる」状態を明示的に目標にしている。

現行ラインナップ(2026年時点)

製品 特徴 価格 出荷
Pebble 2 Duo 1.26インチ白黒e-paper、30日超バッテリー $149 2025年7月〜
Pebble Time 2 1.5インチ64色e-paper、心拍計・スピーカー、約1ヶ月バッテリー $225 2026年1月〜
Pebble Round 2 1.3インチ円形e-paper、厚さ8.1mm(心拍計なし)、2週間バッテリー $199 2026年5月〜
Pebble Index 音声メモ用のリング型デバイス(マイク+ボタン) $75

CES 2026ではPebble Round 2が注目を集め、「CES 2026のベストスマートウォッチ」と評したメディアもある。

出典

作成日時: 2026-08-15 07:15 / 更新日時: 2026-08-15 07:17