個人生産性メソッド
個人が仕事や生活のタスク・情報を扱うための手法群の見取り図。
#productivity #task-management #moc
2つの層に分けて考える
これらの手法は「やることの管理」と「情報の管理」という別々の問題を扱っており、混同すると1つのシステムに全部やらせようとして破綻する。実務では、実行系から1つ・知識管理系から1つを組み合わせる形がよく紹介される。
さらに実行系の中でも、扱っている問題が何をやるか(選別)・いつやるか(時間)・どう向き合うか(集中)に分かれる。
実行系: 全体のワークフロー
- GTD — この分野の基準点。Capture / Clarify / Organize / Reflect / Engage の5ステップで、気になることを全部頭の外に出す。網羅性が高い反面、維持コストと優先順位付けの弱さが弱点。
- ZTD — GTDを「システム」から「習慣」へ組み替えて簡素化したもの。GTDが重くて挫折した場合の第一候補。
- パーソナルカンバン — 可視化とWIP制限の2ルールだけ。リストの長さではなく同時進行の本数で負荷を制御する。
- バレットジャーナル — 紙のノート1冊で完結。手書きの書き写し(Migration)が取捨選択を兼ねている。
実行系: 選別・時間・集中
- アイゼンハワー・マトリクス — 緊急度×重要度の4象限。手法というより判断のフレームで、他と競合せず併用できる。
- MIT — 今日やる最重要タスクを3つに絞る。上の判断を日次の軽い手続きに落としたもの。
- タイムブロッキング — カレンダーの枠に仕事を割り当てる。リスト型手法が扱わない「時間が有限であること」を担当する。
- ポモドーロ・テクニック — 25分の不可分な集中区間。枠の中の集中の質を扱う。
知識管理系
- PARA — 情報をトピックではなく「今どれくらい行動に近いか」で4分類する。Building a Second Brainの置き場所レイヤー。
- Progressive Summarization — 同じくBASBの一部で、ノートを読み返すたびに層を重ねて圧縮していく手法。
- Zettelkasten / エバーグリーンノート — 原子的なノートをリンクで繋いで思考そのものを育てる系統。タスク実行には向かないが、書くこと・考えることが成果物になる仕事では中核になる。
下敷きになっている原則
- ポケット一つ原則 — 置き場所を一箇所に限定する。GTDのinbox設計はこれの実践。
- 押し出しファイリング — 分類せず、使った順に並べ替える。事前の分類体系を作らないという点で、PARAともMOCとも発想を共有する。