Servo
Rustで書かれたウェブブラウザレンダリングエンジン。デスクトップ・モバイル・組み込みアプリケーションへの埋め込みを狙う軽量・高性能な実装として開発されている。 #rust #browser-engine
開発の経緯
2012年にMozilla Corporationで開発が始まった。2013年からSamsungが参加し、Android/ARMプロセッサへの移植に貢献した。
2016年にはMozillaが「Quantumプロジェクト」を開始し、Servoで培われた並列処理などの成果の一部がFirefoxのGeckoエンジンに統合された。
2020年8月、Mozillaの大規模レイオフによりServoチームも解散し、プロジェクトのガバナンスはLinux Foundation Europeに移管された。現在はLinux Foundation Europe傘下でTechnical Steering Committeeによるオープンガバナンスのもと、Igaliaとコミュニティメンバーによって開発が続けられている。
技術的特徴
- Rustのメモリ安全性・並行性機能を活用し、レンダリング・レイアウト・HTML解析・画像デコードなどのコンポーネントを細粒度のタスクに分割して並列実行する設計。
- WebGL・WebGPUをサポート。
- Windows・macOS・Linux・Android・OpenHarmonyなどマルチプラットフォーム対応。
- 他アプリケーションへの組み込み用にWebView APIを提供している。
由来コンポーネントの再利用
Servoプロジェクトで開発されたパーサー群(html5ever、cssparser (rust-cssparser)、selectorsクレートなど)は単体のRustクレートとして切り出されており、Servo本体以外のプロジェクトでも採用されている。例: sghtmltopdfはHTML/CSS解析にこれらのクレートを利用している。
リリース状況
- 2026年4月13日: 安定版0.1.0リリース
- 2026年7月31日: 0.4.0リリース