PARAメソッド
Tiago Forteが提唱した、デジタル情報の整理法。すべてのノート・ファイル・ブックマークを Projects / Areas / Resources / Archives の4つに分類する。トピック(何についてか)ではなく、今どれくらい行動に近いか(actionability)で分けるのが核心。 #productivity #note-taking
4つのカテゴリ
- Projects — 締切と完了条件のある、今動いている取り組み。「確定申告を出す」「引っ越し先を決める」など。
- Areas — 完了することのない、継続的な責任領域。「健康」「家計」「チームの運営」など。
- Resources — いつか役に立つかもしれない参考情報。興味あるトピックの資料。
- Archives — 上の3つのうち、非アクティブになったもの。捨てずにここへ落とす。
分類に迷ったときは「これはどのプロジェクトに一番役立つか?」と問う。役立つプロジェクトがなければArea、それも無ければResourceに落ちる。トピック分類 (「プログラミング」「料理」…) だと必ず「どこに入れるか」で悩みが発生するが、行動との距離で分けるとこれが起きにくい、というのが設計意図。
情報は固定されず、Project完了 → Archives、興味が再燃 → Resources から Project へ、といった具合にフォルダ間を移動していく。
Building a Second Brain との関係
PARAはForteの提唱する Building a Second Brain (BASB) という体系の中の「置き場所」レイヤーにあたる。BASBの作業ループは CODE の4段階で語られる。
- Capture — 心に響いたものを取り込む
- Organize — 行動可能性に沿って置く (ここがPARA)
- Distill — 要点を段階的に太字・ハイライトで凝縮する (Progressive Summarization)
- Express — ノートをアウトプットに変える
PARAは2017年にForte Labsのブログ記事として発表され、2022年の書籍『Building a Second Brain』で体系の一部として、2023年には単独の書籍『The PARA Method』として展開されている。
GTD・Zettelkastenとの関係
- GTDが扱うのはタスク、PARAが扱うのは情報。PARAのProjectsはGTDのprojectsリストと対応させやすく、実際GTDの語彙を情報整理側に持ち込んだ側面がある。
- Zettelkastenは「アイデア同士のリンクで思考を育てる」ことが目的で、フォルダ階層を積極的に否定する。PARAはフォルダ4つで実務を回すことが目的なので、思想はむしろ逆方向。両者を対立させるより、行動に近い情報はPARA、育てたい概念はエバーグリーンノート、と役割で分ける使い方が現実的とされる。
個人生産性メソッドの中での位置づけ
知識管理系。情報の置き場所を決めるレイヤーで、タスクを扱う実行系とは守備範囲が重ならない。
書籍
- SECOND BRAIN(セカンドブレイン) 時間に追われない「知的生産術」 — Tiago Forte著、春川由香訳
- The PARA Method: Simplify, Organise and Master Your Digital Life — PARA単独の解説書 (原書)
出典
- The PARA Method - Building a Second Brain
- The PARA Method: How to Organize Your Life in 4 Categories - Todoist
- PARA vs GTD: Which Is Better for Note-Taking? - Evernote
- PARA vs Zettelkasten: The false binary - Zain Rizvi