カタマイマイ
軟体動物門腹足綱ナンバンマイマイ科に属する陸産貝(カタツムリ)。学名 Mandarina mandarina。小笠原諸島(父島)特産種。
特徴
- 殻高2cm、殻径2.5cm程度の厚く硬い殻を持つ。
- 螺塔は円錐形。黄褐色の地に黒色帯・黒褐色帯の模様が入る。
- 殻口は半月状で外唇は厚くやや反曲し、臍孔は閉じている。
カタマイマイ属(Mandarina)の適応放散
小笠原諸島には陸産貝類が約80種分布し、そのほとんどが固有種で国の天然記念物に指定されている。カタマイマイの属するMandarina属(カタマイマイ属)には、ヒメカタマイマイやアナカタマイマイなど約10種の現生種が同諸島内に分布する。
単一の祖先種から19の現生種と10の化石種、計29種が分化した進化生物学上の適応放散の代表例として、東北大学の千葉聡教授らによって研究されている。樹上性(生の葉を食べる淡色の殻)・地表性(落葉を食べる濃色の殻)・準樹上性という3つの生活型に分かれて多様化した点が注目されている。
保全状況
外来種(アフリカマイマイ、ニューギニアヤリガタリクウズムシなど)の影響で、クチベニカタマイマイやコハクアナカタマイマイなど絶滅危惧種も存在する。