GPUStack

複数のGPUを束ねてLLMの推論・サービングを行うためのオープンソースのGPUクラスタ管理プラットフォーム。Seal, Inc.が開発しており、Apache License 2.0で公開されている。 #llm #gpu

特徴

  • 単一のGPUStackサーバがオンプレミス・Kubernetesクラスタ・クラウドプロバイダーをまたいで複数のGPUクラスタを一元管理できる(マルチクラスタ管理)
  • vLLM・SGLang・TensorRT-LLMなど複数の推論エンジンをプラガブルに扱い、モデルに応じて自動選択・自動構成する。カスタムエンジンの追加も可能
  • NVIDIA・AMDに加え、Ascend NPU・Hygon DCU・Moore Threads・MetaX・Cambricon MLU・Iluvatar・T-Head PPUなど幅広いアクセラレータをサポート
  • OpenAI互換・Anthropic互換のAPIで推論エンジンを提供する
  • Grafana/Prometheusと連携した監視ダッシュボードで、システムの健全性・メトリクスを可視化する

vLLMとのレイヤーの違い

vLLMは単一ノード上でLLM推論を実行する推論エンジンそのものであり、GPUStackはそのvLLM(やSGLang、TensorRT-LLMなど)を部品として使う側の管理レイヤーにあたる。GPUStackは複数GPU・複数ノードにまたがるクラスタ管理、リソーススケジューリング、どの推論エンジンをどう構成するかの自動選択、ロードバランシング、認証・監視、統一APIゲートウェイなどを担う。Kubernetesにおけるコンテナランタイムとオーケストレータの関係に近い。

Kubernetesとの関係

登場時のコンセプトは、Kubernetesのような複雑なクラスタリングソフトウェアを個別にインストール・管理しなくても、組織が自前のGPU群の上でLLM環境を構築できるようにすることだった。バージョン2.0ではKubernetesクラスタ自体もGPUStackが管理対象に含められるようになっている。

類似ツールとの違い

  • LM Studio・LocalAIは単一マシン上でのみ動作するのに対し、GPUStackは複数GPUをまたいで統一クラスタを構成できる点が異なる
  • Ollamaのモデルライブラリとのモデル互換性を持ちつつ、認証・アクセス制御などエンタープライズ向け機能を追加で提供する

出典

作成日時: 2026-08-14 09:19 / 更新日時: 2026-08-14 09:29