つるぎ町立半田病院ランサムウェア事案(2021年)

徳島県つるぎ町の町立病院、つるぎ町立半田病院がランサムウェア被害を受けた事案。日本国内の医療機関における代表的なランサムウェア被害例のひとつ。

経緯

2021年10月31日未明にサイバー攻撃を受け、電子カルテをはじめとする院内システムが感染。異常は午前0時半ごろに発覚し、院内のプリンターから英語で「データを盗んで暗号化した。金を支払わないと公開する」という趣旨の脅迫文が印刷された。

メインサーバーには患者約8万5千人分の個人記録が保存されていたが、バックアップサーバーにも感染の可能性があり、安易にアクセスできない状態だった。電子カルテと連係する検査システム・画像システム・診療報酬システムなども使用不能になった。

侵入経路

侵入経路は遠隔保守用のVPN装置とみられる。半田病院は2019年に判明したVPN装置の脆弱性を放置していた。2021年9月にはこの装置8万7000台分の認証情報が流出したとセキュリティベンダーのFortinetが公表しており、流出リストに半田病院が含まれていたにもかかわらず、病院側は気づかずに使い続けていた。

復旧

復旧までに約2カ月を要した。データ復旧を依頼された業者が攻撃者側に300万円を支払って復元キーを入手したとされ、データ復旧会社への支払い総額は7,000万円に上った。

国内ランサムウェア被害事例の中での位置づけ

VPN機器の脆弱性放置が侵入経路になった点は、大阪急性期・総合医療センター小島プレス工業の事案とも共通する。

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出典

作成日時: 2026-08-11 13:42 / 更新日時: 2026-08-11 13:42