OpenWrt
ルーター・アクセスポイント・レジデンシャルゲートウェイなど、組み込みネットワーク機器向けのLinuxディストリビューション。静的なファームウェアではなく、パッケージ管理システム(opkg/apk)でアプリケーションを追加・削除できる柔軟な構成が特徴。オープンソースのルーター/ファイアウォールOSの1つ。
特徴
- 主要コンポーネントはLinuxカーネル・uClibc(またはmusl)・BusyBoxで、家庭用ルーターの限られたストレージ・メモリに収まるよう最適化されている。
/etc/config/以下の統一設定システム(UCI: Unified Configuration Interface)と、Web UIのLuCIを備える。- 3,000以上のパッケージが用意されており、対応機種であれば同じ構成を横展開しやすい。
- 元々はWi-Fiルーター向けだが、現在は有線ルーター・スマートフォン・ノートPC・x86 PCなど幅広いデバイスで動く。
- ベンダー純正ファームウェアの機能制限から解放され、機器を自由にカスタマイズできる点が主な利用動機。
オープンソースのルーター/ファイアウォールOSの中での位置づけ
VyOS/pfSense/OPNsenseが「汎用PC/VMをルーターにする」方向なのに対し、OpenWrtは「既存の小型ルーター機器のファームウェアを置き換える」方向のプロダクト。想定ハードウェアの規模が桁違いに小さい。
出典
- OpenWrt - GNU/Linux Rapid Embedded Programming - O'Reilly
- OpenWrt - Linux distribution targeting embedded devices - LinuxLinks
- What Is OpenWrt And Why Should I Use It For My Router? - MakeUseOf