クマムシ(緩歩動物)
緩歩動物門に属する動物の総称。体形や歩く様子がクマを思わせることが名前の由来。
基本情報
- 体長0.05〜1mm程度、8本の脚を持つ。世界で約1200種が知られる。
- 市街地から深海・高山まで幅広く生息。陸上種は湿ったコケ類や森林の落葉土中に多く、湖沼や海中に棲む種もいる。熱帯より高緯度地域の方が種数・個体数とも多い傾向がある。
「乾眠」と極限環境耐性
- 陸上種は乾燥すると体を縮め、体内の水分を約2%まで減らして代謝活動を停止させる「乾眠状態(tun状態)」になる。水分を得ると活動を再開し、乾眠状態のまま数十年経過しても復活できる例がある。
- 100℃の高温からマイナス273℃の低温、真空、超高圧、強い放射線まで、極限環境下でも生存可能。
- 2007年9月、欧州宇宙機関の実験衛星「Foton-M3」でクマムシが打ち上げられ、真空かつ極端な温度変化を伴う宇宙空間に10日間直接さらされる実験が行われた。地上の1000倍以上の紫外線を浴びても死ななかった個体が確認されている。
- 「ヨコヅナクマムシ」のゲノム解析からは、DNAを保護する新規タンパク質「Dsup(Damage Suppressor)」が発見されている。
研究者
日本のクマムシ研究者として堀川大樹(通称「クマムシ博士」)が知られる。