4+1ビューモデル
ソフトウェアアーキテクチャを、単一の図ではなく複数の並行するビュー(視点)で記述するモデル。1995年11月にPhilippe Kruchtenが提唱した。複雑なシステムを、エンドユーザー・開発者・システムエンジニア・プロジェクトマネージャーといった異なる利害関係者の視点から描写するために作られた。
5つのビュー
「4つのビュー」+「シナリオ」という構成になっている。
- Logical View(論理ビュー) — エンドユーザーに提供する機能。クラス図・状態図などのUML図で表現される。
- Process View(プロセスビュー) — システムの動的側面。プロセス間通信・実行時の振る舞い。シーケンス図などで表現される。
- Development View(開発ビュー) — プログラマー視点のソフトウェア管理。パッケージ図・コンポーネント図で表現される。
- Physical View(物理ビュー) — システムエンジニア視点。物理層上のコンポーネントのトポロジー。デプロイメント図で表現される。
- Scenarios(シナリオ) — 「+1」の5番目のビュー。ユースケース・相互作用の流れを使い、上記4つのビューの妥当性を検証する役割を持つ。
特徴
特定の表記法・ツール・設計手法に縛られない汎用的なモデルであり、UML以外の記法でも表現できる。
arc42との関係
arc42はより実践的・ミニマルなテンプレートで、4+1ビューモデルと比べてドキュメントが肥大化しにくい構成になっている。arc42のBuilding Block View/Runtime View/Deployment Viewは、4+1ビューモデルのDevelopment View/Process View/Physical Viewにそれぞれ近い関心事を扱う。
出典
- 4+1 architectural view model - Wikipedia
- Architectural Blueprints: The 4+1 View Model of Software Architecture (arXiv)