LXD
LXCをベースにした、Canonical(Ubuntu開発元)によるシステムコンテナ・仮想マシンの統合管理システム。 #linux
特徴
- 「システムコンテナ」と「仮想マシン」の2種類のインスタンスをサポートする。システムコンテナはホストカーネルの機能を使って仮想的なOS環境をシミュレートするのに対し、仮想マシンはホストのハードウェアを使いつつカーネル自体は仮想マシン側が提供する。
- 単一アプリケーションの実行に特化したDockerの「アプリケーションコンテナ」とは異なり、より完全なLinuxシステムを1つのコンテナ内で動かす用途に向く。
- シンプルなREST APIを中心に構築されており、単一マシンから大規模クラスタまでスケール可能。
- スナップショットのイメージ化・別ホストへのライブマイグレーション・コンテナごとのCPU/メモリ/IO負荷制限など、運用向けの機能を備える。
Incusとの関係
2023年、CanonicalがLXDの全コントリビューターにCLA(Contributor License Agreement)署名を要求し、LXDをLinux Containersプロジェクトの傘下から引き離して自社管理下に置いた。これを受けて、コミュニティ主導のフォークとしてIncusが立ち上げられた。
開発の活発さ(Incusとの比較)
GitHub APIで両リポジトリを比較(2026-08-09時点)。
| 指標 | Incus (lxc/incus) |
LXD (canonical/lxd) |
|---|---|---|
| Stars | 5,882 | 4,809 |
| Forks | 472 | 1,036 |
| Open issues | 46 | 409 |
| 過去90日のコミット数 | 約1,951 | 約1,917 |
| コントリビューター数(概算) | 約597 | 約479 |
コミット数そのものはほぼ拮抗しているが、open issuesの滞留数はLXDの方が大きく、コントリビューター数・starsではIncusがやや上回る。リリース体制も異なり、Incusは単一のメインライン(7.x系)を月1ペースで継続リリースするのに対し、LXDは4.0/5.0/5.21など複数バージョン系列を並行メンテしている。
出典
- LXD | Canonical
- GitHub - canonical/lxd: Powerful system container and virtual machine manager
- Containers and VMs - LXD documentation