行動遺伝学

一卵性双生児(遺伝子を100%共有)と二卵性双生児(遺伝子を平均50%共有、通常のきょうだいと同程度)の類似度を比較することで、性格・知能・精神疾患・身体的特徴などヒトのさまざまな性質に対する遺伝と環境それぞれの影響を測る学問分野。#behavioral-genetics #genetics

双生児法(Twin Study)のロジック

同じ環境で育った一卵性双生児と二卵性双生児を比べたとき、一卵性の方がより似ているなら、その「余計に似ている分」は遺伝の影響と推定できる。

環境要因はさらに2種類に分けて分析される。

  • 共有環境: 同じ家庭で育つことで双生児が共通して受ける環境影響
  • 非共有環境: 個々人で異なる環境影響(測定誤差も含む)

行動遺伝学の3原則

  1. ヒトの行動特性は(程度の差はあれ)すべて遺伝的影響を受ける
  2. 同じ家族で育てられた影響(共有環境)は遺伝子の影響より小さい
  3. 複雑な行動特性のばらつきのかなりの部分は、遺伝子でも家族(共有環境)でも説明できない

遺伝率について

遺伝率とは、集団内でのある特性のばらつき(分散)のうち遺伝的な違いで説明できる割合を指す統計量。個人の運命や特性の絶対値を決めるものではない。

大まかには遺伝と環境の影響は半々(約50%)程度とされる。知能については世界中の研究で遺伝の影響が60%程度とされている。

出典

作成日時: 2026-08-14 22:50 / 更新日時: 2026-08-14 22:50