タイムブロッキング

やることをリストではなくカレンダーの時間枠に割り当てる時間管理手法。「いつやるか」まで決めない限りタスクは実行されない、という前提に立つ。 #productivity #task-management

やり方

  1. 1日の始まりに、その日の労働時間をブロックに分割する。
  2. 各ブロックに具体的な仕事を1つ割り当てる。会議だけでなく、集中作業・メール処理・休憩も含めてすべて枠にする。
  3. 予定が崩れたら、その時点で残りの枠を組み直す。計画を守り抜くことではなく、常に「今この時間で何をするか」が決まっている状態を保つことが目的。

Cal Newportは『Deep Work』でこれを徹底し、1日のすべての分に仕事を割り当てる (give every minute a job) 方式を提唱している。専用の紙のプランナー The Time-Block Planner も出している。

リスト型手法の何を補うのか

GTDのようなリスト型の手法は「何をやるか」は整理できるが、「それをやる時間があるか」については何も言わない。結果として、実行可能な量を大幅に超えたnext actionsリストが積み上がり、リストが現実と乖離していく。

タイムブロッキングは、1日の時間が有限であることをカレンダー上で強制的に可視化するため、この乖離が起きにくい。パーソナルカンバンのWIP制限が「同時に走らせる本数」で負荷を制限するのに対し、こちらは「使える時間」で制限をかける、という違いになる。

関連する派生

  • タイムボクシング (timeboxing) — 枠に対して「終わるまでやる」ではなく「この時間が来たら切り上げる」を課す。完璧主義で作業が伸びるのを防ぐ。
  • タスクバッチング — メール・請求処理など細かい仕事をまとめて1つの枠に押し込み、切り替えコストを減らす。
  • デイテーマ (day theming) — 曜日ごとに担当領域を割り当てる。「月曜は採用、火曜は執筆」のように、日単位で文脈を固定する。

弱点

  • 割り込みの多い仕事では計画が頻繁に壊れ、組み直しのコストが無視できなくなる。
  • 見積もりが下手なうちは枠が常に足りず、達成できなかった感覚だけが残りやすい。Newportは、計画が外れること自体は想定内で、崩れたら書き直せばよいという立場を取っている。

枠の中の集中の質そのものは扱わないので、ポモドーロ・テクニックと組み合わせられることが多い。

個人生産性メソッドの中での位置づけ

実行系のうち「いつやるか(時間)」を担当する。リスト型手法が扱わない、時間の有限性を受け持つ。

書籍

出典

作成日時: 2026-09-05 07:18 / 更新日時: 2026-09-05 07:18