ゴリラ
分類
ゴリラ属(Gorilla)は2001年のミトコンドリアDNA研究により、東部ゴリラ(Gorilla beringei)と西部ゴリラ(Gorilla gorilla)の2種に分類されるようになった。それぞれ2亜種を持つ。
- 東部ゴリラ: マウンテンゴリラ(G. b. beringei)、東部ローランドゴリラ(G. b. graueri)
- 西部ゴリラ: 西部ローランドゴリラ(G. g. gorilla)、クロスリバーゴリラ(G. g. diehli)
ウガンダのブウィンディ国立公園に生息するマウンテンゴリラの一部は形態・生態・行動に独自性があり、第3亜種として区別すべきとの説もある。
体格
野生の成熟オスは体重136〜227kg、成熟メスは68〜113kg。
生息地
赤道アフリカの熱帯森林に生息。マウンテンゴリラはビルンガ火山地帯の標高2,200〜4,300mに、ローランドゴリラは海抜近くから標高1,600mの地域に適応している。
人間との近縁性
DNAの類似度は96〜99%で、ボノボ・チンパンジーに次いで人間に近い現存の霊長類。東西のゴリラ2種は約200万年前に分岐したと分子研究から推定されている。
社会構造
「トループ」と呼ばれる群れを形成し、通常1頭の成熟オス「シルバーバック(銀背)」が複数のメスと子を率いる。8〜12歳の若いオス「ブラックバック(黒背)」が補助的な保護役を務める。
知能・道具使用
2005年、野生ゴリラの道具使用が初めて確認された。沼地を渡る際に木の枝で水深を測ったり、倒木を橋として利用する行動が観察されている。
保全状況
野生個体数は西部ゴリラ約316,000頭、東部ゴリラ約5,000頭と推定され、両種ともIUCNレッドリストで「絶滅危機種(Critically Endangered)」に指定されている。密猟・生息地破壊・エボラウイルスなどが脅威となっている。