Linux標準ブリッジ

Linuxカーネルのbridgeモジュールが実装するソフトウェアL2スイッチ。接続されたインターフェース(veth, tapなど)間でEthernetフレームを転送する、カーネル組み込みの機能。仮想マシン・コンテナ・network namespace間の接続によく使われる。VLANラボの実験でも「L2スイッチ」役として使った。 #network #linux

管理コマンド: brctl vs iproute2

  • brctl(bridge-utilsパッケージ)— 旧来のコマンド。VLANサポートがなく非推奨。
  • iproute2 — 現在の標準。ip linkでブリッジの追加・削除・オプション設定を行い、bridgeコマンドでFDB(MACアドレステーブル)・MDB・VLAN設定を表示・操作する。
ip link add br0 type bridge
ip link set br0 up

STP (Spanning Tree Protocol)

カーネル2.4/2.6系列以降、STPの基本サポートを内蔵している。BPDU(Bridge Protocol Data Unit)を交換してルートブリッジを選出し、ループになる経路のポートをブロックする。RSTPには非対応。

ip link set br0 type bridge stp_state 1

VLANフィルタリング

カーネル3.8で導入された機能。それ以前はVLANごとに別々のブリッジを用意する必要があったが、VLANフィルタリングにより単一のブリッジで複数のVLANを扱えるようになった。

ip link set br0 type bridge vlan_filtering 1
bridge vlan add dev veth1 vid 10 pvid untagged   # アクセスポート
bridge vlan add dev veth4 vid 10 tagged          # トランクポート

Open vSwitchとの違い

Linux標準ブリッジは単一ホスト内の単純なL2転送を主眼にした軽量な実装。Open vSwitchが持つような、複数サーバーにまたがる仮想化環境向けの動的エンドポイント管理・OpenFlowによるリモート制御・VXLAN等のトンネリング統合機能は持たない。

出典

作成日時: 2026-08-12 19:30 / 更新日時: 2026-08-12 19:30