NAT (Network Address Translation)

インターネットプロトコルによるネットワークにおいて、パケットヘッダに含まれるIPアドレスを別のIPアドレスに変換する技術。家庭用・業務用を問わず、インターネット接続用のルーターや無線LANアクセスポイントで標準的に使われている。

仕組み

NATは「NATテーブル」を持ち、変換前後のIPアドレスの対応を記録する。これにより戻ってきたパケットを、元のリクエスト元に正しく返却できる。

種類

  • Source NAT / Destination NATの2種類に大別される
  • IPアドレスに加えてポート番号も変換するものはNAPT(Network Address Port Translation。IPマスカレードとも呼ばれる)と呼ぶ
  • STUNプロトコルによる分類では、Full Cone NATRestricted Cone NATPort Restricted Cone NATSymmetric NATの4種類がある

NAT越え(NAT traversal)

NAT配下の端末同士がP2P通信する際の課題。TCPは3ウェイハンドシェイクの都合上hole punchingができないためUDPが使われる(UDP hole punching)。ポートをランダムに割り当てるSymmetric NATは特に通過が難しく、その場合はサーバー中継が確実な手段となる。

TailscaleはSTUNによる発見やDiscoプロトコル、レース戦略などを組み合わせて直接P2P接続を優先的に確立し、Symmetric NATなどでどうしても直接接続できない場合はWireGuardの暗号化パケットをそのまま中継する専用リレーサーバー(DERP)にフォールバックする。

L2TP/IPsecはNAT越え(NAT-T)がやや不安定になりがちで、ファイアウォールでUDPポートがブロックされると接続できないことがある。

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出典

作成日時: 2026-08-10 16:49 / 更新日時: 2026-08-10 16:49