Apache Polaris

#data-engineering #security

Apache Iceberg 用のオープンソースのカタログ実装。Iceberg の REST catalog 仕様のベンダー中立な実装で、Spark・Flink・Trino・Apache Doris・StarRocks・Dremio・Snowflake など複数のエンジンから同じ Iceberg テーブル群に相互運用的にアクセスできるようにする。Apache 2.0 ライセンス。

もともとは Snowflake が「Polaris Catalog」として2024年6月に発表し、Dremio との共同開発(co-creator)で2024年7月30日にオープンソース化、同年8月に Apache Incubator に寄贈された。約1年半のインキュベーションを経て、2026年2月15日に Apache のトップレベルプロジェクトに昇格した。Google・Microsoft・Confluent など多数の組織がコントリビュートしている。Snowflake のマネージド版は「Snowflake Open Catalog」という名前で提供されている。

カタログとしての機能

テーブルのメタデータ位置を管理するだけでなく、ガバナンスレイヤーとしての機能を持つのが特徴。

  • RBAC: ロールベースのアクセス制御。principal ごとにカタログ・namespace・テーブル単位の権限を管理する。
  • credential vending: エンジンがテーブルを読み書きする際、Polaris が RBAC を検査したうえで、そのテーブルのストレージパスだけにスコープされた短命のクラウドストレージ認証情報を発行して渡す。エンジン側にオブジェクトストレージの広い権限を直接持たせずに済む。
  • カタログフェデレーション: 外部カタログを配下に束ねられる。
  • マルチテナントの namespace、Iceberg SQL view、generic table などにも対応。

データレイクハウスの中での位置づけ

Iceberg スタックの「カタログ」レイヤーの標準実装になりつつあるプロジェクト。同じレイヤーの Project Nessie が Git ライクなバージョン管理に軸足を置くのに対し、Polaris は REST 仕様準拠の相互運用性とアクセス制御(ガバナンス)に軸足がある。

出典

作成日時: 2026-08-12 13:33 / 更新日時: 2026-08-12 13:38