超整理法(押し出しファイリング)
経済学者・野口悠紀雄が提唱した書類整理法。著書『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』(1993年、中央公論社)で発表された。 #productivity
基本思想
「分類はムダ」という考えが根底にある。従来のような案件別・テーマ別のフォルダ分類をせず、書類を時間軸順(アクセス順)に並べるだけにする。
具体的なやり方(押し出しファイリング)
- 書類をひとまとまりごとに、日付と内容を書いた角型二号の封筒に入れる
- 本棚などに一定の区画を確保し、封筒を右から左へ順に並べていく
- 新しく作った封筒、および使った(参照した)封筒は必ず左端に入れ直す
- 使わなかった封筒は時間の経過とともに自然と右へ押し出されていく
- 収納場所がいっぱいになったら、右端(=最も長く使われていない=最も古い)から捨てる
原理
結果として、よく使うファイルは常に左側に集中する。これは、直近アクセスしたものを先頭に戻すことで探索時間全体を短縮するLRU(Least Recently Used)の考え方を発展させたものとされ、コンピュータのキャッシュアルゴリズムと同じ原理の応用と言える。書類管理にかかる精神的・時間的コストを大幅に削減できるとされる。
ポケット一つ原則との関係
同じ野口悠紀雄が同著で提唱した整理原則。押し出しファイリングは「時間軸で並べる」という具体的な手法、ポケット一つ原則は「置き場所を一つに限定する」という上位の原則にあたる。