Progressive Summarization
Tiago Forteが提唱したノートの圧縮手法。取り込んだ資料を一度で要約せず、そのノートを読み返すたびに少しずつ層を重ねて凝縮していく。PARAと同じく Building a Second Brain の一部で、CODEの Distill 段階にあたる。 #note-taking #productivity
レイヤー
| レイヤー | 内容 |
|---|---|
| 0 | 元の資料そのもの (記事・書籍・動画) |
| 1 | 取り込んだ抜粋。洞察的・興味深い・役に立ちそうだと感じた箇所をキャプチャした状態 |
| 2 | その中の要点だけを太字にする。キーワード・キーフレーズ・核となる文 |
| 3 | 太字の中からさらに「最良の中の最良」だけをハイライトする |
| 4 | 特に価値のあるノートについて、自分の言葉による要約を冒頭に書き足す |
| 5 | ごく少数の資料について、ブログ記事など自分のアウトプットに作り替える (リミックス) |
上に行くほど対象となるノートの数は激減する。すべてのノートをレイヤー5まで上げる必要はなく、大半はレイヤー1のまま眠っていてよい、というのが前提になっている。
Opportunistic Compression
段階を分ける理由は、そのノートを実際に読み返した機会にだけ次の層を足すため。Forteはこれを「注意を払わなければならない場面で、その注意を二重に活用する」と説明している。
- 最初から完璧に要約しようとすると、後で使うかどうかも分からないノートに大きなコストを払うことになる。
- 読み返す回数が多いノート = 実際に価値のあるノートなので、圧縮の労力が自然と有用なノートに集中する。
- 結果として、将来の自分にとっての発見しやすさ(discoverability)が、追加の時間をほとんど使わずに上がっていく。
Zettelkasten系との違い
Zettelkastenやエバーグリーンノートは、元の資料から離れて自分の言葉で概念を書き直すことを重視する。Progressive Summarizationは逆に、元の抜粋を残したまま上に印を重ねていくアプローチで、自分の言葉になるのはレイヤー4以降。手数が少なく済む一方、原子的なノートのネットワークは自動的には育たない。
個人生産性メソッドの中での位置づけ
知識管理系。PARAが情報を「置く」レイヤーなのに対し、こちらは置いた情報を「凝縮する」レイヤー。
出典
- Progressive Summarization: A Practical Technique for Designing Discoverable Notes - Forte Labs
- Progressive Summarization II: Examples and Metaphors - Forte Labs