ソフトウェアライセンス

#moc #license #open-source

ソフトウェアライセンス、特にコピーレフトの強度とsource-availableの潮流を見渡すハブノート。

基礎概念

  • コピーレフト — 派生物にも同じ自由を強制するライセンス手法。以下の系譜全体を貫く土台
  • OSI — Open Source Definitionを管理し、「何がオープンソースか」を判定する団体

コピーレフトの系譜

  • GPLv3 — コピーレフトの現行版。特許・Tivoization・ライセンス互換性に対応。頒布した時に義務が発動する
  • AGPL — GPLv3のネットワーク拡張。改変版をSaaSとして提供した場合にもソース提供義務が発動する(ネットワークコピーレフト)
  • SSPL — AGPLの第13条をさらに拡張し、無改変でもサービス提供自体をトリガーにスタック全体の公開を要求。OSI非承認でsource-available扱い

コピーレフトの対極にあるのがMIT・BSD・Apache 2.0などのパーミッシブライセンス(再配布時の義務がほぼない)。

source-available(OSIの承認しない「ソース公開」ライセンス)

クラウドベンダーのタダ乗り対策として商用OSSベンダーが移行する先。アプローチが2系統ある。

  • SSPL — 公開義務を非現実的なレベルまで重くして実質的にサービス提供を禁じる
  • BSL — 本番利用を制限しつつ、最長4年の時限式で自動的にOSSへ変わる

ライセンス変更が引き起こしたフォーク・騒動の事例

  • RedisValkey: SSPL化を機にAWS・GoogleらがフォークしてLinux Foundationへ
  • ElasticsearchOpenSearch: SSPL化を機にAWSがフォーク
  • TerraformOpenTofu: BSL化を機にLinux Foundation傘下でフォーク
  • mold: AGPL/商用デュアルライセンスのマネタイズがうまくいかず、逆にMITへ緩めた例
作成日時: 2026-08-14 09:59 / 更新日時: 2026-08-14 12:02