ショクダイオオコンニャク
世界最大級の花(正確には花序)を咲かせる、インドネシア・スマトラ島原産のサトイモ科植物。
基本情報
- 学名: Amorphophallus titanum
- 発見: 1878年、イタリアの植物学者オドアルド・ベッカーリがスマトラ島で発見
- 原産地: インドネシア・スマトラ島の熱帯雨林
- 保全状況: IUCNレッドリストで絶滅危惧種(EN)に分類
名前の由来
花の形が「燭台(ろうそくを立てる器具)」に似ていることから「ショクダイオオコンニャク」と名付けられた。英語では死体のような臭いから corpse flower(死体花)と呼ばれる。
「花」の正体
実は単一の花ではなく、多数の小花が集まった花序。中央の棒状部分が肉穂花序、それを包む大きな部分が仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる構造で、世界最大級の花序として知られる(高さ3m・直径1m以上に達する)。
特徴
- 強烈な臭い: 開花時に腐肉のような臭気を放ち、シデムシ科やハネカクシ科の甲虫、ハエなどの腐肉に集まる昆虫を送粉者として誘引する。
- 発熱性: 開花時に花序の一部が発熱する数少ない植物の一つ。
- 開花サイクル: 決まった周期はなく、地下の球茎が何年もかけて十分に太ると開花する。数年に一度しか咲かず、咲いても2〜3日でしぼんでしまう。
日本での状況
複数の植物園(小石川植物園、筑波実験植物園など)で栽培されており、開花のたびに話題になる。2023年には小石川植物園で開花が記録された。