transcribe.cpp

#machine-learning #speech-recognition #cpp

ggml(軽量テンソル演算ライブラリ)ベースの音声認識(ASR: Automatic Speech Recognition)推論エンジン。GitHub上でhandy-computer/transcribe.cppとして公開されている。whisper.cppの直接的な後継・置き換えを目指すプロジェクトで、多くのユースケースでwhisper.cppとほぼそのまま置き換え可能とされる(既存の.binファイルとの互換性も含む)。

開発の背景

音声入力アプリ「Handy」の開発者cjpaisによる作品。Handyはこれまでwhisper.cppを推論エンジンとして使っていたが、次バージョンではtranscribe.cppに置き換わる予定という位置づけ。

whisper.cppとの違い

whisper.cppはOpenAIのWhisperモデル専用の実装だったのに対し、transcribe.cppはWhisper以外の多数のASRモデルファミリーを横断的にサポートする、より汎用的な後継ライブラリという位置づけ。

特徴

  • 対応モデル数: 16種類以上のモデルファミリー、60以上のバリエーションに対応(GGUF形式)
    • Whisper(tiny〜large-v3-turbo、12バリエーション)に加え、Parakeet、Canary(NVIDIA製)、Moonshine、SenseVoice、Qwen3-ASR、GigaAM、Voxtralなど幅広くカバー
    • 話者分離(diarization)専用のSortformerにも対応
  • 品質保証: 公開している全モデルでWER(単語誤り率)を検証済み
  • GPUバックエンド: Metal(Apple Silicon)、Vulkan、CUDA、TinyBLAS(GPU非搭載CPU向け最適化パス)に対応し、AMD/Intel/NVIDIA/Appleを横断してカバー
  • 言語バインディング: Python、JavaScript/TypeScript、Rust、Objective-C/Swiftの公式バインディングあり

ビルド

cmake -B build && cmake --build build

Apple SiliconではMetalが自動有効化される。Vulkan(Linux/Windows)・CUDA・HIP/ROCmは対応オプションとして用意されている。量子化ツールのビルドには-DTRANSCRIBE_BUILD_TOOLS=ONフラグが必要。

出典

作成日時: 2026-08-12 13:02 / 更新日時: 2026-08-12 13:02